まだシングルカードはおろか、トレードの弾も十分持っていなかった頃、
地元のトッププレイヤーが使うマジックのデッキに対して、
自分の「ちょっとだけ強い紙束」でどうやって対抗しようかと考えることは、
トーナメントマジックにつきものの経験であると思います。

僕の場合は4TH-VISの頃に、どうにかステロイドっぽい紙束を作ってマジックを始めたのですが、
当時の僕にとっては《ハルマゲドン》とか《神の怒り》とか《冬の宝珠》は乗り越えるべき壁で、
のちに真木孝一郎の「俺はゲドンを撃たれない」理論の詳細に触れて、
なるほどこれがデッキチューン(あるいはメタゲームをデッキに反映させる作業)というものか、
と感心したものです。

マニア以外おいてけぼりの話題はさておき、現環境のスタンダードは、
なんだかそんな昔の頃を思い出すようで、なるほどなと思う時があります。

昔と違い、シングルカードの通販とかネット情報とかがあふれかえっている現代ですが、
神ジェイスの高騰が止まらないとか緑タイタン高すぎワロタなんてのは、
要するに需要が供給よりはるかに多いことの証左に他ありません。
特にシングルカードの供給を通販に頼ることが多い新潟のような田舎では、
例えば「このショップの常連全体でジェイス○×枚、緑タイタン○×枚」という目算が可能なわけで、
言ってみれば「メタゲームにデッキの強さ・相性以外のものが影響する」ということになります。

この感覚、長いこと忘れていた気がしますね。

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